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テクニカルイラストの小ネタ集

第16回:イラレで色違いの商品を描く方法

今年もいよいよ終わりそうな時期になりました。

今回は、同じ商品で、色違いのデータをイラレで作成する方法です。
題材は、市販のカバンを作成してみました。

では、このカバンをどのように描いているのか説明します。

着色の仕方

先ずはカバン全体の形状を作成して、着色します。

カバンの色は大きく分けると、青と赤。
この二色はレイヤを分けて作成します。

次に影やハイライト箇所の作成です。



このような感じです。
この時に重要なのは、影箇所は黒。ハイライト箇所は白で作成します。

また、赤と青の箇所をレイヤ分けしたのは、青箇所の影やハイライトが赤箇所に適応されないようにする為です。

仕上げ

最初に「テクニカルイラストの小ネタ」を書き始めた時に説明しましたが。絵心があったり、イラストを描きたい気持ちがあれば誰でも作成出来るかと思います。
この後は、透過(透明)を利用して、黒は乗算、白は通常で(乗算などは色々試してください)、透過のパーセントを変えていきます。
ちなみに私は、写真を見ながら黒・白で描きながら透過も適応していきます。

一部「ぼかし」も活用しながら、仕上げてみました。

カバンの色を変えてみましょう



ベースの色を変えるだけで、色違いのカバンが出来上がります。
(黒箇所を乗算で透明にしておくと、カバンの色に合わせ透過されます。白を乗算にすると消えてしまうので通常を選択します)
このように、フォトショップを利用しなくても、イラレだけで色違いの商品を簡単に作成する事が出来ます。

色違いの商品を、このような方法で描かないと…。大変ですよね!
では、今年はあまり更新出来ませんでしたが、来年もよろしくお願い申し上げます。