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テクニカルイラストの小ネタ集

第6回:写真トレースについて

写真トレースは言葉の通り、撮影した写真からトレースしてイラストを制作する手法です。パースがかかった状態をトレースしますので、一本一本線を描くため地道で労力のいる作業となります。

写真を撮影する前にシナリオを書くのが重要

写真トレースに限ったことでは無いですが、重要なのは、最初にシナリオを書くことです。




「どのような手順で写真を撮るのか?」慣れるまでは、頭の中だけでなく文章にすることが大事です。
そうすることで「写真の取り漏れがなく再度撮影しなくてよい」「撮影がスムースに進む」などのメリットがあります。
もし、シナリオを書かずに写真撮影すると…。
イラスト制作を進めるうちに、後悔して頭をかきむしることになることでしょう…。




では少し写真撮影の小ネタを書いています。

商品を固定する

大きな商品はキャスターなどの固定部品が付いていますが、小さな商品は両面テープ等で動かないように固定します。
【例】鏡を立てるイラストを描いてみます。


写真を撮る

シナリオを見ながら、どのようなアングルで撮影すればよいか決めます。アングルが決まれば三脚などで固定して、カメラが動かないようにします。
三脚が無ければ、2人以上で作業する。1人は撮影者、1人は商品を操作する人。
撮影する人は、カメラを固定して動かないように注意しましょう。(少々のずれは問題ないです)


それでは写真トレースです
取り合えずざっくり描いてみました。
写真トレースはパースがかかっているのでベジェ曲線を多様するため大変です。




こちらを重ねた状態。可動する箇所以外は共通で使えるのが分かると思います。




また、最終仕上げるときに同じ角度で描いていないと違和感がありますし、表現方法が難しくなります。
同じ角度で描いていると違和感なく表現できます。

簡単なイラストでの説明でしたが、最初にキチンとシナリオを書くこと。商品が動かないように固定する。またカメラも固定する。そのように撮影しておくと、撮影のやり直しやイラストを描くときに無駄(重複)なイラストを描くこともなく、時間短縮できます。最初にじっくり構想をねって整理しておくのが、一番のコツとなります