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テクニカルイラストの小ネタ集

第9回:マニュアルについて

今回は少しテクニカルイラストでなくマニュアルについて書こうと思います。
題して、マニュアル(取扱説明書)は日本的?

マニュアルは必要

マニュアルは商品の添え物のように同梱されていますが、開梱すると一番先に目に止まるのがマニュアル。 先ずはユーザーに読んで欲しいためでしょう。
でも、企業は取扱説明書にかける費用を少なくしようとします。
内容にさえ力を入れない企業もあります。なぜか?
当然ながら取扱説明書を制作するにはお金がかかる。
商品の価格は取扱説明書の費用も足された金額なので「安くて良いものを!」と言う時代には、商品価格を下げねばならず、取扱説明書にかける費用も抑えようとするためですね。
ですが、ちょっと工夫して少しでも読みやすく、理解しやすく、検索性をあげようとする企業も多いです。「お・も・て・な・し」ですかね。
マニュアルがお粗末だったりアフタサービスが悪いと商品の魅力も半減します。
「わかりやすく、読みやすい」取扱説明書であるならば、後々メーカーの印象も良くなると思います。
そのような事から当社はマニュアル制作会社として頑張っていきたいと考えています。

マニュアルは商品と保管するもの

さて、商品を購入された人(ユーザー)は、マニュアル(取扱説明書)を見ないでしょうか?
確かにやたらと分厚い取扱説明書は見る気が失せますが、「いざ!」と言う時(トラブル が発生した時)
に取扱説明書を手に取ることはないでしょうか?
故障する頃は、数年経ってからが多いですので「どこで購入したかな?」と忘れたりします。
そういった時にも、問い合わせ先が記載されている取扱説明書は保管しておいた方が良いでしょうね。
取扱説明書は、ページデザインを良くして、目次を綺麗に整理するだけでも、劇的に視認性があがり、親しみのある取扱説明書になります。
ユーザーに良いイメージを持ってもらう。
その下支えとなるのはマニュアルではないでしょうか。私たちはそう考えています。

ライティングの重要性

一言でライティングを語るのは難しいですが、過去実際にあった話を書いてみます。
とあるメーカー様の取扱説明書をご依頼頂いた時、過去制作した物を見せて頂くと、とても分厚いのです。
A4サイズの取扱説明書なのですが、ページをめくると最後まで一段組みでした。
イラストもA4サイズいっぱいに「ドーン」とあり、これでは印刷費用も無駄に掛かるだろうと思いました。
目次は『章タイトル』が30項目。
「これはアカン」と思いお金度外視でデザインから見直しさせて貰いました。
先ずは、商品を理解するところからです。(これが一番重要です)
過去の取扱説明書を熟読し、章タイトルを見直しをしました。
30章あったタイトルが、およそ半分になりました。
30もあると、お客様が見たいページを探すのに苦労しますので適切な数ではないですね。
ページデザインも二段組のページを作り、不要と思われる内容、重複して記載している箇所を洗い出して、内容を精査、お客様へ提案・確認して、綺麗に整理すると約3/5頁ぐらいになりました。
章タイトルを「お客様がする行為」「お客様が必要な内容が記載されている」と分かるようにタイトル名も変更しました。
出来上がった印刷物を納品すると「薄くなったなぁ~」と驚いておられました。
目的は、ページ数を減らすのでなく「分かりやすく」「見たい内容を探しやすくする」事ですが、印刷費用を安くする工夫も必要ですね。
また「前の業者はこちらでイラスト用のデータを用意しないと出来なかったけれど、おたくは3Dデータさえ渡したら内容を理解して描いてくれたので助かりました」と言ってくれました。
さて、ライティングはマニュアル制作では非常に重要なのが伝わりましたでしょうか?

今回は、我々の仕事である『マニュアルについて』書かせて貰いました。
次回からは、テクニカルイラストについて書いていきますのでよろしくお願い致します。